Uncategorized

相談されやすいHSP。特定の相手からの着信がしんどいと感じてしまう原因と対処法

着信がしんどくなってしまう原因とは

真面目でどんな相談も真摯に耳を傾けるこのとできるあなたは

周りから悩みを相談しやすい人として頼られることが多いのではないでしょうか。

悩みを打ち明けられて寄り添い、その人が元気になってくれた時

あなたは人の役に立てた喜びを感じることでしょう。

しかし相談しやすいがゆえに、

同じ人から頻繁に連絡が来るようになることも多いのではないでしょうか。

時としてその人からの着信をうっとうしく感じて、

しんどくなってしまうことはありませんか?

別に相手がとくべつ嫌いな人というわけでもないのに、

着信を見ただけで、気が重くなってしまう。

そんな自分をなんとなく後ろめたいように感じてしまうなんてことも。

私も親しい人から相談をもちかけられて、

最初は相手が元気になってくれるのをうれしく感じていたのに、

何回か話を聞くうちに、

だんだんとしんどくなってきて、

そのうちその人と距離を置きたくなってしまった、

なんてことがことが何回かあります。

親しい人、つまり「いい人」と思っている人のことを

うっとうしく感じてしまうなんて。

しんどさを感じるたびに「こんなこと思ってはダメだ」

「なんて私は心が狭くて冷たい人間なんだ」と自分を責めていました。

なぜ初めは元気になる相手の姿に喜びを感じていたのに、

その人からの着信をしんどいと思うようになってしまうのでしょうか。

 

それはHSPが持つ共感力の高さゆえの苦悩といえます。

着信をみてしんどいと感じるとき

あなたはエネルギー不足に落ちいてしまっている状態です。

 

共感力の高いHSPは人の悩みを聞くとき、

怒りや悲しみなど、相手の感情の影響を強く受けて、

大量のエネルギーを消耗してしまいます。

さらに悩んだり落ち込んだりしている相手の気持に寄り添うため

時に自分の意に反したリアクションを取らなければならないこともあります。

素直な自分の気持ちをぐっとこらえて、相手の望む言葉を探す。

こんな風に自分に気持ちに蓋をすることは

想像以上にあなたからエネルギーを奪っています。

そんなことの繰り返しで疲労をためてしまうあなた。

そんな時HSPは一人の時間とスペースが必要です。

しかしたとえ疲れていて、

しんどさを感じているときですらあなたは

着信があれば悩んでいる相手を放っておけません。

無理をしてまでも話を聞くことを選び、

残り少ない貴重なエネルギーをまた消費してしまいます。

本当は充電が必要なはずなのに…

 

これらの行動は

自分より相手を優先する行為といえるでしょう。

共感力の高さゆえに相手を放っておけず

自分のことはすっかり後回しになってしまっている状態です。

 

その時のあなたに余裕があればなんの問題もありません。

しかしそうすることに努力や我慢が必要になってきたら

それはあなたのキャパシティを越えているといえるでしょう。

マラソンでやっとゴールし、休めると思ったら

ランニングに付き合わされるようなものです。

それは苦しくなってしまって当然です。

考えてみれば余裕のないときに

自分の時間や体力をうばう相手からの連絡をうっとうしく思うのは

ごく自然なことなのかもしれませんね。

あなたは無意識に「着信」を

自分を消耗させる危険なものと認識しているのではないでしょうか。

着信をみてしんどく感じた時の対処法

最近よく相談の電話をかけてくるあの人。

別に嫌いと思っているわけでもないのに、

なんとなく「面倒だな」「しんどいな」と感じてしまう時

そんな場合の対処法は

「その電話には出ない‼」ということです。

こんなことを言うと

「そんなことできっこない!」

「そんなことしたら余計面倒なことになる!」

という声が多くのHSPさんから聞こえてきそうですね。

 

でも大丈夫。

そのまま無視するということではありません。

そのあとでメールやラインで

「電話出られなくてごめんね。何かあった?大丈夫?」

などと連絡を入れるのです。

つまり相手の着信がしんどいと感じる時は

相談を直接の会話でなく

メールやラインで受けるということです。

 

電話をかけてくる相手は

悩みがあって助けを求めているにちがいありません。

そんな時こそ力になりたいと思う

共感力の高いHSPさん。

あなたの気持ちはよくわかります。

 

しかし着信に気持ちが重くなる時点で

その相手の話をきくことが

あなたには負担になっているということです。

「電話に出ないこと」

それは

そうすることで相手といったん距離をおくこと。

 

もし電話に出てしまえば、相手の気持ちを優先させるあなたは

「今忙しいから」とか

「また今度にしてくれる」などとは言えません。

 

そのままずるずると相手のペースに巻き込まれ

長い話を聞くことになります。

それは今まさに自分の時間やスペースを必要としている

あなたからそのチャンスを奪うことになります。

 

その点メールやラインなら、

自分のペースで返信することができます。

相手から返信が来るまでは

自分の時間を過ごすことができるのです。

少なくともその間は自分を後回しにしないで済みます。

またメールやラインで相談をうけることには

他にもいいことがあります。

 

メールやラインの場合、

相手は悩みを文章で書くことになります。

 

会話では気持ちがあふれてしまいまとまらない話も

文章にするために少し冷静にならざるを得ず、

気持ちや問題が相手の中で整理されるのです。

不思議とそれだけで相手の気持ちが収まることもあったりします。

 

つまりメールやラインで相談を受けることは

着信がしんどいと感じてしまうほど疲れている

あなたの時間や体力を守り

さらに相手の自らの気づきを促す、

あなたと相手、双方にとってよい方法といえるのではないでしょうか。

HSPが苦手な対処法

個性を大切にし、自分軸で生きることが良いとされる時代になり、

「自分を大切にしましょう」

「自分の気持ちを伝えましょう」

などとよく言われるようになりました。

 

そんな時代の流れに自分の気持ちを表現した方がよいと

考えるHSPさんも増えてきたのではないでしょうか。

「嫌なことははっきりNOと言ったほうがいい」

そんな時代をHSPは誰よりも強く感じています。

 

しかし自動的に空気をよんだり、

人の気持を思ったりしてしまうので

なかなか難しい。

 

空気を乱してしまうのでは、

相手に嫌な思いをさせてしまうのではと

HSPは気持ちを言葉にするのをためらう傾向があるからです。

そんなHSPが嫌なことを素直にNOというのは簡単なことではありません。

 

ついつい自分の気持ちを抑えて

言うべきことが言えないという場面の方が多くなります。

 

そんな時、

言葉にして気持ちを伝えられない自分を

「勇気がなくて情けない」と感じてしまったり、

本当の気持ちに蓋をして

本音と違う行動をとることに

嘘をついているような後ろめたさを感じているかもしれません。

しかし自分の気持ちを伝える方法は

何もはっきりと言葉にすることだけではないのではないでしょうか。

 

NOと言うのが苦手なら

言わないという選択もあるということです。

気持ちをはっきりと言えない自分を情けないと責めてしまうのなら、

言わなければならない状況を避ければいい。

電話に出ずにメールやラインというツールを使えば

直接相手にNOと言わずに済みます。

そして着信があったことを無視するわけではないので

後で角が立つこともありません。

メールやラインという方法は

相手と適度な距離を保ち、

大切な自分の時間や体力を守ることを可能にしてくれる

HSPにとって貴重な手段なのです。

「HSPは生きづらい」と感じているあなたへ

 

優しく落ち着いた雰囲気で

話をじっくり聞いてくれると

頼りにされることが多いあなた。

共感力が高く、人の役に立ちたいと思っているあなたが、

着信をみて暗い気持になってしまうのはなぜか。

それはあなたが時間や体力を他人のために使いすぎて

あなた自身をすり減らしてしまっているから。

 

決してあなたが冷たいとか、

性格が悪いとか、

ダメな奴とかそういうことではありません。

ただ自分を犠牲にして頑張りすぎているということです。

 

あなたは自分の気持ちを主張することが苦手で

はっきりNOということができません。

そんな弱点をもった自分を

あなたは情けないなどと思うかもしれません。

 

しかしそれはあなたの弱点などではありません。

あなたの個性、あなたらしさです。

個性を大切にする時代なのですから、

苦手なことを克服しようとがんばらず

あなたの個性に合った方法を取り入れていく。

それが自然なことなのです。

 

幸いにも今はメールやラインなどの便利なツールがあります。

直接会話で自分の気持ちを発言しなくて済みます。

苦手の克服に時間やエネルギーを使うのはもったいないことです。

相性の良いツールがあるのですから最大限に利用しましょう。

 

人に寄り添い深い共感で傷ついた人を癒すことができる能力。

それは欲しいと思って誰もが手に入れられるものではない

HSPならではの能力といえます。

ただその素晴らしい能力を存分に使いこなすためには

自分を後回しにして

すり減らしてしまわないように

ちょっとした工夫が必要なのではないでしょうか。